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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科24巻1号

1996年01月発行

文献概要

症例

左視床前内側部の出血により生じた健忘症候群の1例

著者: 前島伸一郎1 中大輔1 呂建平1 中井國雄1 板倉徹1 駒井則彦1 前島悦子2 藤本あきみ2

所属機関: 1和歌山県立医科大学脳神経外科 2海南市民病院内科

ページ範囲:P.53 - P.56

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I.はじめに
 健忘を中核とする病態は健忘症候群と呼ばれる.これは意識障害がなく,全般的な知的機能は保たれるが,前向きおよび後向きの記憶障害を呈するもので,その原因として脳血管障害,頭部外傷,脳腫瘍,脳炎,変性疾患,感染症,膠原病,痴呆性疾患,代謝障害,アルコール中毒,低酸素脳症などがある1).健忘症候群が限局性病変で発現する場合には,脳血管障害2-4)によるものが最も多く,脳梗塞が一般的であるが,脳出血の報告は少ない5-7).今回,われわれは左視床に限局した出血巣で健忘症候群を呈した1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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