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研究
プロボクシング外傷による急性硬膜下血腫の検討
著者: 沢内聡12 村上成之1 谷諭1 小川武希1 鈴木敬2 阿部俊昭1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学脳神経外科 2東京慈恵会医科大学
ページ範囲:P.905 - P.911
文献購入ページに移動対戦相手をリングに沈める,すなわち脳震盪に陥れて勝利を得ることがボクシングの目的である.その反面,脳震盪にとどまらず頭蓋内出血などが発生すれば,事故として大きな社会問題となることも事実である.現在日本のプロボクシングは,脳神経外科医を含む日本ボクシング・コミッションにより試合中の安全対策がなされている.しかしプロボクシングの公式試合で1994年に4例,1995年には6例の急性硬膜下血腫が発生し,マスコミでもボクシング外傷による事故として話題になった.国外では急性期,慢性期を含めボクシング外傷による脳障害について多くの報告があるが,わが国ではボクシング外傷による急性硬膜下血腫の報告は少ない.今回プロボクシング外傷による急性硬膜下血腫例について検討し,若干の考察を加え報告する.
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