icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科24巻10号

1996年10月発行

文献概要

症例

延髄嚢胞性血管芽腫の1例

著者: 増田彰夫1 藤岡政行1

所属機関: 1奈良県立三室病院脳神経外科

ページ範囲:P.949 - P.953

文献購入ページに移動
I.はじめに
 血管芽腫はおもに後頭蓋窩に好発する腫瘍で,小脳では壁在結節を伴う嚢胞性腫瘍が多い3,9,12,13,16).しかし脳幹部にみられる場合おもに延髄背側正中部で実質性のものであり6,8,12,14),摘出術においては技術的にも非常な困難を伴い,手術死亡率も高く,悲惨な結果に終ることが多い.しかし血管芽腫であれ星細胞腫であれ脳幹部に嚢胞を伴う腫瘍の報告はきわめてすくない1,2,7,9,16,17).今回われわれは壁在結節を伴う延髄嚢胞性血管芽腫の非常にまれな症例を経験したので,文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?