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症例
解離性脳動脈瘤による中大脳動脈閉塞の1例
著者: 夫由彦15 小宮山雅樹2 井上剛3 大畑建治4 松岡好美4 白馬明4
所属機関: 1ツカザキ病院脳神経外科 2大阪市立総合医療センター脳神経外科 3多根総合病院脳神経外科 4大阪市立大学脳神経外科 5医療法人三栄会ツカザキ病院脳神経外科
ページ範囲:P.955 - P.959
文献購入ページに移動解離性脳動脈瘤による脳虚血は40歳までの脳梗塞の原因の10%をしめる重要な疾患であるが6),その診断と治療法については議論のあるところである.解離性脳動脈瘤に特徴的な血管撮影所見としてはdouble lumen1-3,5,9,12)とString and pearl Sign2,3,7-11)があるが,これらの所見の経時的変化と相互の関係についての報告はない.今回,血栓溶解術を施行し中大脳動脈を再開通せしめ良好な結果を得た症例を報告し,興味ある経時的血管撮影所見と治療の妥当性について考察する.
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