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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科24巻10号

1996年10月発行

文献概要

報告記

「第2回世界頭蓋底学会」印象記

著者: 端和夫1

所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.966 - P.967

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 6月29日から7月4日まで米国サンディエゴ市で行われた第2回世界頭蓋底学会に参加した.これは4年前にMadjid Samii会長のもとでハノーバーで行われた第1回の会議に続くもので,今回は耳鼻科医であるHouse Ear InstituteのDerald Brackmann会長のもとで行われ第7回北米頭蓋底学会も兼ねているという.サンディエゴへは始めて来たが,カリフォルニアの南端の海辺で,年中,快適な気温で毎日雲一つない日本晴れが続く.しかし緑も多く,夜は涼しいという大変結構なところである(写真1).
 参加者は全体で約500人程度に見えたが,日本を含めて,インド,韓国,台湾などアジアの国からの参加者は多くはなかった.ヨーロッパからも多いとは見えず,実際は北米学会で,世界学会がそれにくっ付いているという印象である.米国人の中には,何度も会があり過ぎるとこぼしている人もいて,4年に一回の世界学会という認識はあまりないらしい.会議の内容も圧倒的に米国が主導である.多少いまいましい感じもするが,米国の頭蓋底外科の層の厚さを考えると仕方がないことであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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