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症例
Ecchordosis physaliphoraの1手術例
著者: 秋元治朗1 竹田広毅1 橋本孝朗1 原岡襄1 伊東洋1
所属機関: 1東京医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1021 - P.1025
文献購入ページに移動剖検例の約2%において橋前面に数mmから2cm程のゼラチン様腫瘤が見い出されることが知られている5,7,8,10,14).Virchowら14)はその組織像から胎生期脊索遺残組織の硬膜内迷入とし,ecchordosis physaliphora(以下EPと略す)と命名した.従来はEPが症侯性となることは極めて稀であり,また,腫瘍性性格も有さないとされてきたが,近年,症侯性のEP例4,7,14)や,EPが硬膜内脊索腫の発生母地である等の報告5)が散見され,EPが単なる遺残物であるとの考えに疑問を呈するものである.著者らは斜台部EPの1手術例を経験したので報告する.
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