文献詳細
文献概要
報告記
パリ国際コンピュータ外科学会(ISCAS)
著者: 伊関洋1
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター
ページ範囲:P.1056 - P.1057
文献購入ページに移動Navigation/Guidanceのセッションは9題で,術中MRI,ロボット手術関係,MRI誘導血管カテーテル,画像誘導定位脳手術による皮膚基準マーカー・3次元CT・光学式3次元位置センシングの精度,CT-MRI共用基準マーカー,血管カテーテル3次元ナビゲーション,骨折・靱帯再建手術,コンピュータ外科による心臓周辺穿刺など.Navigation/Virtual Realityのセッションは9題で,バーチャルリァリティによる内視鏡低侵襲手術のためのトレーニングシステム,ロボット手術支援のための骨切開プランニング,眼鏡無し3次元立体内視鏡手術,遠隔支援による定位的内視鏡手術,顔面形成手術の術中ナビゲーションの現状と将来展望,術中CT誘導による変形対応手術,コンピュータ外科ナビゲーションの精度,VISLANナビゲーションシステムの臨床精度などである.ポスターセッションは,volumegraph(3次元画像術中投影ナビゲーションシステム)をはじめ,ナビゲーション技術,CADデータによる骨形成手術,3次元立体顕微鏡手術システム,バーチャルリァリティ技術,3次元画像による術前・術後の評価,低侵襲手術など多彩な内容であった.これらを俯瞰すると,コンピュータ外科はバーチャルリァリティ・ナビゲーションシステム・プランニング・シミュレーション・レジストレーション・遠隔手術・3次元立体顕微鏡—内視鏡手術・ロボット手術.術中MRI-CT誘導手術などを駆使した低侵襲手術を実現するために,ロボット工学のみならず生体材料,医用画像工学,認知科学,virtual real-ityなど広範な分野にまたがる手術工学(surgical engine-ering)と,それを使いこなすための先端工学外科学(advanced technological surgery)へ収斂していくように思われる.
掲載誌情報