文献詳細
文献概要
解剖を中心とした脳神経手術手技
Combined supra-and infratentorial transpetrosal approachのための開頭の工夫
著者: 澤村豊1
所属機関: 1北海道大学脳神経外科
ページ範囲:P.1079 - P.1085
文献購入ページに移動I.はじめに
頭蓋底手術の中でも,特に応用範囲が広く,近年繁用されるようになったCombined supra-and infratentorial transpetrosal approachのための開頭法を解説する1-9).
このアプローチに対する命名法は多様であり混乱もある.錐体骨の一部を削除して,さらに上錐体静脈洞と小脳テントを切断し,テント上下から主に後頭窩病変に達するという意味合いからは,上記が適切な表現方法であろう.S状静脈洞の前方から後頭窩へ進入するという意味でpresigmoid approachともいわれ,日常最も単純にはpetrosal approachと呼んでいる.
頭蓋底手術の中でも,特に応用範囲が広く,近年繁用されるようになったCombined supra-and infratentorial transpetrosal approachのための開頭法を解説する1-9).
このアプローチに対する命名法は多様であり混乱もある.錐体骨の一部を削除して,さらに上錐体静脈洞と小脳テントを切断し,テント上下から主に後頭窩病変に達するという意味合いからは,上記が適切な表現方法であろう.S状静脈洞の前方から後頭窩へ進入するという意味でpresigmoid approachともいわれ,日常最も単純にはpetrosal approachと呼んでいる.
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