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症例
Monoballismを併発した内頸動脈閉塞症の1例
著者: 宇野昌明1 上田伸1 真鍋進治1 松本圭蔵1
所属機関: 1徳島大学脳神経外科
ページ範囲:P.169 - P.173
文献購入ページに移動Ballismは不随意運動の中でも比較的稀な病態とされているが3),臨床診断はその特徴的な不随意運動から比較的容易である6).従来より視床下核の障害で発症するとされ7,8,18),原因としては脳血管障害が多いと報告されている3,9,16).しかし,片側の上肢のみに見られるmonoballismの報告は少なく8),その病態として,内頸動脈閉塞を認めた報告は極めて稀と思われる.今回われわれはmonoballismを併発した対側の内頸動脈閉塞例を経験し,発症早期にMRIで病巣が確認できた症例を報告する.
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