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症例
Neurofibromatosis type 1を合併したdysembryoplastic neuroepithelial tumorの1例
著者: 関貫聖二1 坂東一彦1 曽我哲郎1 松本圭蔵1 広瀬隆則2
所属機関: 1徳島大学脳神経外科 2徳島大学第一病理
ページ範囲:P.183 - P.188
文献購入ページに移動1988年にDaumas-Duportにより提唱されたdys—embryoplastic neuroepithelial tumor(DNT)は,テント上の大脳皮質に発生するmixed neuroglial tumorの一型である.Daumas-Duportらの報告ではDNTとneuro—fibromatosis type 1(NF−1)などの母斑症との合併例はなかったと記載されており1,2),その後DNTの報告例が集積されているが,母斑症を合併したDNTは現在でも見あたらない1-8,11,12).しかしながら両者共に発生学的に胎生期の異常を基盤としており9,10),その合併症はDNTの発生起源を考える上で興味深い.最近われわれはNF−1を合併していたDNTの1例を経験したので報告する.
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