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研究
脳室内腫瘍の循環代謝:とくに糖代謝動態に関連して
著者: 塩屋斉1 峯浦一喜1 古和田正悦1 飯田秀博2 村上松太郎2 小川敏英2 畑澤順2 上村和夫2
所属機関: 1秋田大学医学部脳神経外科 2秋田県立脳血管研究センター放射線科
ページ範囲:P.211 - P.219
文献購入ページに移動脳室内腫瘍は発生母地が多様であり,脳室壁構成細胞から発生するependymoma,choroid plexus papitloma,meningioma,脳室壁下細胞に由来するcentral neurocy—toma,subependymoma,subependymal giant cell astro—cytoma(SGCA)などが挙げられる.それらの占拠部位や付着部位,石灰化や嚢胞の有無などの形態学的所見はCTおよびMRIで詳細に検討されているが1,2,7,8,14,25,31,32).なかには鑑別因難な例がみられる.
今回,循環代謝面から鑑別上有益な情報が得られないものかと考え,positron emission tomography(PET)で脳室内腫瘍の循環代謝を測定し18F-fluorodeoxyglu—cose(18FDG)の動態解析から腫瘍の血管透過性と糖代謝率,増殖能について検討したので文献的考察を加えて報告する.
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