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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科24巻3号

1996年03月発行

文献概要

症例

Complex partial status epilepticusを呈した前頭葉海綿状血管腫の1例

著者: 江口隆彦1 二階堂雄次1 浦西龍之介1 金永進1 別所啓伸1 藤本京利1

所属機関: 1国立大阪南病院脳神経外科

ページ範囲:P.259 - P.262

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I.はじめに
 てんかん重積状態は,痙攣性と非痙攣性重積状態に大別される.後者は,CPSE(complex partial status epilep—ticus:nonconvulsive status of focal onset)とASE(ab—sence status epilepticus;nonconvulsive status of gene—ralized onset)に分類されている1-3).CPSEは,遷延する意識障害を主徴とする病態であるがその報告は比較的少なく2,7),特に腫瘍性の器質的病変に伴った報告は,きわめて稀である7).われわれは,経過中にCPSEと考えられる発作重積を呈した前頭葉海綿状血管腫の症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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