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文献概要
症例
視神経減圧術が著効した慢性肥厚性脳硬膜炎の1例
著者: 堀口崇1 後藤和宏1 吉田一成1 戸谷重雄1
所属機関: 1慶應義塾大学脳神経外科
ページ範囲:P.281 - P.285
文献購入ページに移動肥厚性脳硬膜炎(HCP)は,頭蓋底に好発する硬膜の慢性炎症性肥厚を特徴とする疾患であり,多発脳神経障害をはじめ多彩な神経症状を呈することが知られている1-3,5-21,23-25,27).われわれは,視力障害にて発症しステロイドの効果が一過性であったため直達手術を施行し,視力を著明に改善し得た,眼窩内と連続性を持った蝶形骨縁HCPの1例を経験したので文献的考察を加え報告する.
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