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連載 Functional Mappingの臨床応用—現状と展望・3
誘発脳磁界による脳機能マッピング
著者: 中里信和1 吉本高志1
所属機関: 1東北大学脳神経外科
ページ範囲:P.305 - P.310
文献購入ページに移動I.はじめに
脳磁図magnetoencephalography(MEG)は頭皮上で観察される微弱な磁界である.脳波と同様,神経細胞の電気活動をミリ秒単位で観察できる.しかも,頭蓋骨や髄液などによる頭部導電率不均一性によって信号が歪められず,脳波に比べ高い信号源推定精度を有する.本稿は,脳神経外科医の道具としてのMEGに焦点を絞り,誘発反応を中心とした脳機能マッピングについて現状と将来展望を述べる.MEGの原理および計測の実際は,他の文献を参照されたい1-3).
脳磁図magnetoencephalography(MEG)は頭皮上で観察される微弱な磁界である.脳波と同様,神経細胞の電気活動をミリ秒単位で観察できる.しかも,頭蓋骨や髄液などによる頭部導電率不均一性によって信号が歪められず,脳波に比べ高い信号源推定精度を有する.本稿は,脳神経外科医の道具としてのMEGに焦点を絞り,誘発反応を中心とした脳機能マッピングについて現状と将来展望を述べる.MEGの原理および計測の実際は,他の文献を参照されたい1-3).
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