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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科24巻5号

1996年05月発行

文献概要

研究

聴性脳幹反応の「術中判定基準」について:蝸牛神経の手術侵襲に対する「耐性」の観点から

著者: 関谷徹治1 嶋村則人1 畑山徹1 鈴木重晴1

所属機関: 1弘前大学脳神経外科

ページ範囲:P.431 - P.436

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I.はじめに
 聴性脳幹反応(brainstem auditory evoked potentials,以下BAEPと略す)による術中モニタリングが聴力温存を目的として広く行われている4,10,12,14,23,29,34,52,54,55).しかし,「BAEPのどのような変化をもって,術者に警告を発するべきか?」という最も基本的な問いに対する明確な解答が得られていない.
 BAEPが臨床応用されてからほぼ10年が経過し,この間にBAEPによる術中モニタリングに関して,250編を越える報告が集積された14).ここでは,これらの論文を,正常(microvascular decompression,以下MVD,の場合)および異常蝸牛神経(聴神経鞘腫,以下AT,の場合)の手術侵襲に対する耐性の相違という観点から分析し,BAEPの術中判定基準はいかにあるべきかにつき検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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