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症例
Sof'wire Cable systemにて良好な固定が得られたJefferson骨折の1手術例
著者: 澤村淳1 佐古和廣2 関俊隆1 藤田力1 橋本政明1 米増祐吉2
所属機関: 1網走脳神経外科病院 2旭川医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.459 - P.462
文献購入ページに移動Jefferson fractureとは,atlasに長軸方向の外力が加わったとき,前弓・後弓の両側の骨折に伴い,lateral massが左右に転位したものである.1920年Jefferson10)がこのタイプの骨折の受傷機転を力学的に解析したため,以降Jefferson fractureとされるに至った.Jeffer—son骨折は稀な疾患であり頸椎骨折の2-13%,また全脊椎骨折の1.3%にすぎない15),今回われわれは交通事故にて受傷した患者にSof'wire Cable systemと腸骨を使用して後方固定術を施行し良好な結果を得たので報告する.
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