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連載 Functional Mappingの臨床応用—現状と展望・5
視床の機能的マッピング
著者: 大江千廣1
所属機関: 1群馬大学脳神経外科
ページ範囲:P.501 - P.506
文献購入ページに移動I.はじめに
マッピングということばを地図作りのように解釈すると,機能的マッピングとは機能でわける地図作りということになる.そしてさらにこれは通常,形態による分化を探るのではなく,生体で機能を知るという暗黙の了解も含んでいる.そこで,視床の機能的マッピングには長い間ほとんど電気生理学的方法のみが行われてきた.特に人間では,道徳的,技術的問題があり,機能的疾患で治療に必要な手段としてのみ,この方法が適用出来るという制約を考慮しなければならない.しかし,最近のコンピューター化画像の発達で,機能的マッピングの様相も変化してきた.PETスキャン,MRI,MEGなどで脳の機能的状態がわかるようになってきたからである.
そこで,ここでは電気生理学的手法による視床のマッピングについてこれまでの成果をまとめた上で,新しい方法,即ちPETスキャンやMRIによるマッピングについて簡単に述べたい.ただし,現在のところPET,MRIでは視床の機能分化を論じるに足る成果は出ていないというのが正直なところであろう.
マッピングということばを地図作りのように解釈すると,機能的マッピングとは機能でわける地図作りということになる.そしてさらにこれは通常,形態による分化を探るのではなく,生体で機能を知るという暗黙の了解も含んでいる.そこで,視床の機能的マッピングには長い間ほとんど電気生理学的方法のみが行われてきた.特に人間では,道徳的,技術的問題があり,機能的疾患で治療に必要な手段としてのみ,この方法が適用出来るという制約を考慮しなければならない.しかし,最近のコンピューター化画像の発達で,機能的マッピングの様相も変化してきた.PETスキャン,MRI,MEGなどで脳の機能的状態がわかるようになってきたからである.
そこで,ここでは電気生理学的手法による視床のマッピングについてこれまでの成果をまとめた上で,新しい方法,即ちPETスキャンやMRIによるマッピングについて簡単に述べたい.ただし,現在のところPET,MRIでは視床の機能分化を論じるに足る成果は出ていないというのが正直なところであろう.
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