icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科24巻6号

1996年06月発行

文献概要

症例

出血にて発症した悪性線維性組織球腫の1例

著者: 松崎和仁14 藤本尚己1 神山悠男1 熊谷久治郎2 松本圭蔵3

所属機関: 1高松市民病院脳神経外科 2高松市民病院病理 3徳島大学脳神経外科 4石川病院脳神経外科

ページ範囲:P.557 - P.562

文献購入ページに移動
I.はじめに
 悪性線維性組織球腫(malignant fibrous histiocytoma以下MFHと略す)は,WHOの定義では一部,多形性を示す異型組織球と線維芽様細胞からなり,storiformpatternをとる悪性腫瘍とされる.軟部組織に発生する悪性新生物の10.5-21.6%を占めるとされ,主に四肢,後腹膜に好発する3,22).しかし,頭蓋内に原発した例は文献上散見するのみで,極めて稀である.今回,われわれは腫瘍出血により発症した頭蓋内原発と思われたMFHの1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?