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症例
出血にて発症した悪性線維性組織球腫の1例
著者: 松崎和仁14 藤本尚己1 神山悠男1 熊谷久治郎2 松本圭蔵3
所属機関: 1高松市民病院脳神経外科 2高松市民病院病理 3徳島大学脳神経外科 4石川病院脳神経外科
ページ範囲:P.557 - P.562
文献購入ページに移動悪性線維性組織球腫(malignant fibrous histiocytoma以下MFHと略す)は,WHOの定義では一部,多形性を示す異型組織球と線維芽様細胞からなり,storiformpatternをとる悪性腫瘍とされる.軟部組織に発生する悪性新生物の10.5-21.6%を占めるとされ,主に四肢,後腹膜に好発する3,22).しかし,頭蓋内に原発した例は文献上散見するのみで,極めて稀である.今回,われわれは腫瘍出血により発症した頭蓋内原発と思われたMFHの1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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