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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科24巻6号

1996年06月発行

文献概要

症例

くも膜下出血と診断された両側性慢性硬膜下血腫の2症例

著者: 徳野達也12 佐藤慎一1 河上靖登1 山本豊城1

所属機関: 1神戸市立中央市民病院脳神経外科 2近畿大学脳神経外科

ページ範囲:P.573 - P.576

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I.はじめに
 慢性硬膜下血腫は脳神経外科医が日常的に遭遇する疾患であり,多くの場合診断はCT scanにより一目瞭然である.しかしながら,血腫が脳実質とiso densityを示し脳表との境界が不明瞭なケースがしばしば存在する.今回提示するのは両側性の慢性硬膜下血腫の2症例であるが,いずれも初診時のCTでは診断し得ず,髄液がxanthochromiaを呈したためくも膜下出血が疑われた.慢性硬膜下血腫診断におけるpit-fallを紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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