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症例
くも膜下出血と診断された両側性慢性硬膜下血腫の2症例
著者: 徳野達也12 佐藤慎一1 河上靖登1 山本豊城1
所属機関: 1神戸市立中央市民病院脳神経外科 2近畿大学脳神経外科
ページ範囲:P.573 - P.576
文献購入ページに移動慢性硬膜下血腫は脳神経外科医が日常的に遭遇する疾患であり,多くの場合診断はCT scanにより一目瞭然である.しかしながら,血腫が脳実質とiso densityを示し脳表との境界が不明瞭なケースがしばしば存在する.今回提示するのは両側性の慢性硬膜下血腫の2症例であるが,いずれも初診時のCTでは診断し得ず,髄液がxanthochromiaを呈したためくも膜下出血が疑われた.慢性硬膜下血腫診断におけるpit-fallを紹介する.
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