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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科24巻7号

1996年07月発行

文献概要

研究

前頭蓋底部悪性腫瘍に対する手術—Combined transbasal & transfacial approach

著者: 川上勝弘14 吉村晋一1 松本昊一1 河本圭司1 辻裕之2 久徳茂雄3

所属機関: 1関西医科大学脳神経外科 2関西医科大学耳鼻科 3関西医科大学形成外科 4星光病院脳神経外科

ページ範囲:P.613 - P.620

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I.はじめに
 頭蓋底外科手術は近年,脳外科医にとって限られた施設でなされるものではなくなり,前頭蓋底部や海綿静脈洞部などの領域においてさまざまな手術経験が報告されるようになっている1,5,16).このうち,前頭蓋底の領域では,種々の良性や悪性腫瘍に対して積極的に手術がなされており,特に良性腫瘍の手術術式はすでに確立されていると考えられる3,4,13,15,18,19)
 しかしながら,前頭蓋底部の悪性腫瘍においては,良性腫瘍と異なり一塊とした摘出手術が必要であることから脳神経外科にはなじみが薄く,耳鼻科などとのチームによる手術が必要とされている.このため,脳神経外科領域からの手術成績はほとんど報告されておらず9),手術術式に対しての検討も充分ではないのが現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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