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症例
Dumbbell type cervical neurinomaに対する後方到達法の工夫:椎間関節を温存した部分的片側椎弓切除法
著者: 上出廷治1 黒川泰任1 鰐渕昌彦1 朴浩哲1 大滝雅文1 端和夫1
所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.675 - P.679
文献購入ページに移動頸椎のdumbbell型神経鞘腫に対する手術療法は,1960年Cloward2)が前方到達法による手術を報告して以来,後方到達法,側方到達法,さらには前方後方同時到達法などが試みられているが,画一的なものはない.報告の多くが腫瘍の進展方向の違いによる手術法選定に注目しており,術後高率に見られる頸椎の不安定性や彎曲変形に註及しているものは少ない.今回われわれはC2,C3レベルの硬膜内外を占拠し,拡大したC2/C3椎間孔から傍椎体部に進展したdumbbell型神経鞘腫を,術後の頸椎安定性保持を目的に,椎間関節,棘突起を温存し,C2,C3の部分的片側椎弓および横突起削除で摘出しえたので報告する.
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