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研究
虚血性脳血管障害の超急性期診断におけるFID-CTの有用性:パラメータパターンと血行動態との関連性について
著者: 松島直子12 大沢道彦1 大日方千春1
所属機関: 1相沢病院脳神経外科 2飯山赤十字病院
ページ範囲:P.719 - P.722
文献購入ページに移動脳虚血巣の病態把握として今日PETやSPECTによる有用性が確立されてきているが,それらは一部の施設にしか備わっておらず,また,緊急時に十分対応できるか疑問である.そこで迅速かつ簡便な血行動態の把握にfunctional image of dynamic computed tomography(FID-CT)のパラメータのパターンが役立つのではないかと考え,血管撮影所見とFID-CTのパラメータのパターンとを比較したので報告する.
FID-CTとは,dynamic CTで得られた個々のpixelの時間濃度曲線を各パラメータごとに画像処理し,ディスプレイ上に白黒16階調で表現したものである(Fig.1).近年のソフトの進歩により画像処理に要する時間も数分以内となり,発症間もない症例に対する検査として臨床応用しやすくなった.
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