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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科24巻8号

1996年08月発行

文献概要

研究

外傷性くも膜下出血がdiffuse brain injuryの病態に与える影響:破裂脳動脈瘤によるSAHとの比較検討

著者: 福田忠治1 御子柴雅彦1 福島力1 西達郎1 中島智1 蓮江正道1 池田一美2 仙石祐一3 伊東洋3

所属機関: 1東京医科大学八王子医療センター脳神経外科 2東京医科大学八王子医療センター麻酔科 3東京医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.723 - P.731

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I.緒言
 近年,機器の進歩により頭蓋内環境の持続的moni—toringが可能となって,頭部外傷急性期一亜急性期の脳循環・代謝障害の解明が進んでいる.transcranial Dop—pler(TDC)を用いた最近の研究によれば3,19)外傷性くも膜下出血(TSAH)には従来脳血管撮影で診断されていた7,27)より高率にvasospasm(VS)が合併し,脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血(ASAH)の場合と同様に転帰へ悪影響を与えていると報告されている.しかしながら著者らはび漫性脳損傷(DBI)に合併したTSAHとASAHの急性期から慢性期に至る各種検査所見を検討した結果,両者の病態や転帰に与える影響には明らかな相違があるとの見解を得た.以下にこれらについて詳述し,TSAHがDBIの臨床経過に与える影響を考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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