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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科24巻8号

1996年08月発行

文献概要

症例

椎骨動脈first segmentの血管減圧術で難治性めまいが消失した1例

著者: 五十嵐幸治1 相馬勤1 桑原和英1 土田博美1

所属機関: 1市立札幌病院脳神経外科

ページ範囲:P.759 - P.763

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I.はじめに
 椎骨脳底動脈循環不全の原因としては,椎骨動脈の動脈硬化性病変によるものが最も多いとされている.しかし,めまいなどの臨床症状が頭部回転により反復性に一過性に起こる場合には,機械的圧迫による椎骨動脈のfirst segmentからfourth segmentまでの循環不全を疑わなければいけない2-5).今回われわれは,頭部回転時の難治性めまいを主訴とする症例で,一側椎骨動脈のfirst segmentが星状神経節により機械的圧迫を受け,対側のfirst segmentにも同時に機械的圧迫を受けていたと思われる症例を経験した.この症例に対して片側の椎骨動脈の血管減圧術を行ったところ極めて良好な結果を得たので報告する2-5,8,14)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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