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症例
頭蓋底腫瘍の発症経過をとった腎細胞癌の2例
著者: 左合正周124 小滝浩平2 市来嵜潔2 村上健一1 大泉太郎1 河瀬斌1 戸谷重雄1 志賀逸夫3
所属機関: 1慶應義塾大学脳神経外科 2国立東京第二病院脳神経外科 3慶應義塾大学放射線科 4足利赤十字病院脳神経外科
ページ範囲:P.829 - P.833
文献購入ページに移動腎細胞癌は肺,骨,肝に転移しやすく,脳転移も多い.また,原発巣である腎細胞癌が発見される以前に,その転移巣により発症することも稀ではない4).進行腎細胞癌においては頭蓋底転移は稀ではないが,頭蓋底腫瘍にて発症することは少ないと考えられる.われわれは脳神経症状により発症した頭蓋底腫瘍において,その腫瘍病理組織型より腎細胞癌と診断された2症例を経験した.これらの症例の発症様式,神経放射線学的所見を中心に報告する.
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