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症例
縊頸により片側頸部内頸動脈解離性損傷ならびに同側の多発性脳梗塞を来した1例
著者: 池永透12 梶川咸子1 梶川博1 山村邦夫1 若林千恵子1 住岡真也12 古瀬元雅2 野村栄一3 山口慎也3
所属機関: 1翠清会・梶川病院脳神経外科 2大阪医科大学脳神経外科 3広島大学内科学第三講座
ページ範囲:P.853 - P.858
文献購入ページに移動縊頸による自殺企図は多く,救急搬送されてくる例の多くが既に死亡しているかあるいは短時日に死亡する.本稿では,縊頸後約4時間を経て急に右片麻痺で発症し,片側の内頸動脈起始部付近に解離性狭窄ならびに同側大脳半球に多発性脳梗塞を来したが,中等度程度の転帰となった1例の臨床症状,狭窄病変部の血管像とドプラー所見,脳および脳血管の画像の経時的変化を報告する.
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