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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻1号

1997年01月発行

文献概要

研究

前・中頭蓋底手術に伴う合併症

著者: 徳富孝志1 重森稔1 平野実2 坂口伸治2 清川兼輔3 早川宏司3 田井良明3

所属機関: 1久留米大学脳神経外科 2久留米大学耳鼻咽喉科 3久留米大学形成外科

ページ範囲:P.29 - P.34

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I.はじめに
 前及び中頭蓋底部腫瘍に対する手術は,鼻腔,副鼻腔等顔面側からのアプローチを併用することも多く,したがって,重要血管や脳神経損傷による合併症に加え,術後髄液瘻や感染などの問題が生じる.特に頭蓋底部に浸潤した頭頸部悪性腫瘍に対しては,en blockに摘出することが必要条件であり,頭蓋底再建の問題を避けることはできない.著者らは,これら手術に伴う合併症を最小限にとどめるべく,耳鼻咽喉科,形成外科との連携のもとに頭蓋底部腫瘍の外科的治療に取り組んできた4,12).今回はこれらの自験例を対象として,手術アプローチや頭蓋底再建あるいは放射線治療等と術後合併症との関係についてretrospectiveな検討を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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