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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻1号

1997年01月発行

文献概要

研究

シャントを行わない水頭症の治療:第3脳室底開窓術

著者: 小林憲夫1 上川秀士1 三宅茂1 山元一樹1 児島範明1 玉木紀彦2

所属機関: 1兵庫県立こども病院脳神経外科 2神戸大学脳神経外科

ページ範囲:P.35 - P.40

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I.はじめに
 水頭症の治療は体内にシャントを埋設するのが一般的である.しかしシャントを埋設している限り,水頭症の病人である.シャントの器材に頼らずに,髄液を処理できるようになれば,水頭症は治癒したことになる.第3脳室底開窓術(以下TVと略す)は,以前から行われていた水頭症の1治療法であるが,神経内視鏡を用いる方法が徐々に開発されてきた.神経内視鏡の種類には軟性鏡と硬性鏡があり,後者は単独で直接,または定位手術あるいは開頭術と組み合わせて,使用される.使用目的では観察のみに止める場合と,操作を加えて開窓術,生検などを行う場合とがある.当施設では主として軟性鏡を用いて,小児の水頭症の治療を行っているが,TVを施行した経験について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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