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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻1号

1997年01月発行

文献概要

症例

経錐体骨到達法による腫瘍全摘出術後難治性髄液漏に対し血液凝固第XⅢ因子製剤が著効を示した1例

著者: 河村淳史1 玉木紀彦1 米澤一喜1 中村貢1 朝田雅博1

所属機関: 1神戸大学脳神経外科

ページ範囲:P.53 - P.56

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I.はじめに
 近年,脳神経外科領域においては,手術手技において飛躍的な技術の進歩がみられ,脳実質に対し最小限の圧迫で目標点に達することができる頭蓋底からのアプローチが主流となりつつある.しかし反面,これまでの手術に比べ,手術時間は平均して長くなり,出血量,輸血量とも増加傾向にある.また術後合併症として,あらためて髄液漏.感染症などが問題となってきている.今回,われわれは難治性髄液漏に対し血液凝固第XⅢ因子製剤が有効であった1症例を経験したのでこれを報告し,難治性髄液漏に対する新しい治療法を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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