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症例
経錐体骨到達法による腫瘍全摘出術後難治性髄液漏に対し血液凝固第XⅢ因子製剤が著効を示した1例
著者: 河村淳史1 玉木紀彦1 米澤一喜1 中村貢1 朝田雅博1
所属機関: 1神戸大学脳神経外科
ページ範囲:P.53 - P.56
文献購入ページに移動近年,脳神経外科領域においては,手術手技において飛躍的な技術の進歩がみられ,脳実質に対し最小限の圧迫で目標点に達することができる頭蓋底からのアプローチが主流となりつつある.しかし反面,これまでの手術に比べ,手術時間は平均して長くなり,出血量,輸血量とも増加傾向にある.また術後合併症として,あらためて髄液漏.感染症などが問題となってきている.今回,われわれは難治性髄液漏に対し血液凝固第XⅢ因子製剤が有効であった1症例を経験したのでこれを報告し,難治性髄液漏に対する新しい治療法を示す.
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