文献詳細
文献概要
解剖を中心とした脳神経手術手技
水頭症に対する神経内視鏡手術
著者: 岡一成1 朝長正道1
所属機関: 1福岡大学脳神経外科
ページ範囲:P.883 - P.892
文献購入ページに移動I.はじめに
神経内視鏡による手術も外科手術の基本手技に準じるが,すべての操作がテレビモニターの映像の下に,解剖学上のオリエンテーションをつけ,病変の観察・処置を行うことが大きく異なる.また,脳室内の脳脊髄液の中で処置を行うために必要な器材と術者の技術が求められる.開頭手術が脳の表面から順次病巣へ達するのに対して,神経内視鏡では脳室内と脳室側からの脳槽観察と,神経内視鏡の軸の回転による画像の上下変化のため,より立体的な解剖の理解が要求される.本稿では神経内視鏡で観察した脳室の解剖,神経内視鏡下手術の基本操作,手術適応について述べる.
神経内視鏡による手術も外科手術の基本手技に準じるが,すべての操作がテレビモニターの映像の下に,解剖学上のオリエンテーションをつけ,病変の観察・処置を行うことが大きく異なる.また,脳室内の脳脊髄液の中で処置を行うために必要な器材と術者の技術が求められる.開頭手術が脳の表面から順次病巣へ達するのに対して,神経内視鏡では脳室内と脳室側からの脳槽観察と,神経内視鏡の軸の回転による画像の上下変化のため,より立体的な解剖の理解が要求される.本稿では神経内視鏡で観察した脳室の解剖,神経内視鏡下手術の基本操作,手術適応について述べる.
掲載誌情報