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扉
真夏の夜の夢—入局ドラフト制
著者: 脇坂信一郎1
所属機関: 1宮崎医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.975 - P.976
文献購入ページに移動 夏の暑い盛りにこの「扉」の原稿を書いている.掲載されるのは丁度6年生の卒業試験期間中であろうか.試験の後には,各科が盛んにいわゆる医局説明会なる入局勧誘を行うことであろう.数年前から当大学で始まったことではあるが,本年6月−7月の放課後にも,附属病院主催の公式の医局説明会が持たれた.各科が持ち時間30分ずつで,それぞれの医局の紹介を行った.当科でも資料やスライドを時間を掛けて準備して臨んだが,脳神経外科の枠が夏休み直前であったためか,出席したのはクラスの中の5名だけであった.聞くところによると学生が誰も来なかった科もあるという.この時期に既にある程度の取捨が行われているということであろうか.
4年生の11月から5年生の10月にかけて,2週間の脳神経外科臨床実習に廻ってきたときには,「今まで廻ってきた中では脳神経外科医局の雰囲気が最も良かった」,「脳神経外科に非常に興味がもてた」などと好意的な感想を述べてくれた学生も,6年生で脳神経外科の臨床実習がカリキュラムに組まれていないためか,その印象も次第に薄れてしまうのであろう.6年生でもう一度脳神経外科の実習をしたいという学生の希望も多いのだが,限られたカリキュラム時間の中で,いわゆる既得権のためかなかなか替わってくれるところもない.
4年生の11月から5年生の10月にかけて,2週間の脳神経外科臨床実習に廻ってきたときには,「今まで廻ってきた中では脳神経外科医局の雰囲気が最も良かった」,「脳神経外科に非常に興味がもてた」などと好意的な感想を述べてくれた学生も,6年生で脳神経外科の臨床実習がカリキュラムに組まれていないためか,その印象も次第に薄れてしまうのであろう.6年生でもう一度脳神経外科の実習をしたいという学生の希望も多いのだが,限られたカリキュラム時間の中で,いわゆる既得権のためかなかなか替わってくれるところもない.
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