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研究
「動眼神経系」術中モニタリングの簡便化:「上眼窩電極」による経皮的compound muscle action potentials記録
著者: 関谷徹治1 畑山徹1 嶋村則人1 鈴木重晴1 田村正人2
所属機関: 1弘前大学脳神経外科 2弘前大学眼科
ページ範囲:P.987 - P.992
文献購入ページに移動脳幹内で電気刺激を行い頭蓋外の各支配筋からcom—pound muscle action potentials(以下,CMAP)を記録することによって,脳神経核のmappingを行うことができる2,5,9-13).しかし,これまでの報告では,顔面神経核と下位脳神経核のmappingの報告は多いが,眼球運動神経核の同定の報告は極めて乏しい5,9,10,13).中脳手術において,眼球運動神経核やその髄内路をmappingすることの意義は大きいと考えられるにも関わらずmap—pingの報告が乏しい原因の一つは,外眼筋に直接電極を設置することが困難なことにあると考えられる.
われわれは,眼球運動神経系の術中モニタリングをルーチン・ベースで行ってきているが11,12),このモニタリング法のより簡便な実施方法,すなわち,市販の電極を用いて眼科医がいない状況下でも実施できるような方法も同時に模索してきた.その結果,より簡便な術中モニタリング法を開発することができたので報告する.
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