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文献概要
症例
IDC(Interlocking Detachable Coil)にて塞栓術を行った動脈瘤の1剖検例:走査電子顕微鏡による検討
著者: 小泉徹1 河野輝昭1 風川清1 川口務1 本間輝章1 金子好郎1 堂坂朗弘1 田渕和雄1
所属機関: 1福岡徳洲会病院脳神経外科 2佐賀医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1027 - P.1031
文献購入ページに移動脳動脈瘤に対する血管内手術は近年IDC(Interlock—ing Detachable Coil:Target Therapeutics,USA),GDC(Guglielmi Detachable Coir:Target Therapeu—tics,USA)5)等の塞栓材料やmicrocatheterの進歩によって発展してきており,良好な治療効果の報告も増加している1,13,15,16).しかしながらその基礎研究,特にcoilに対する組織反応やその経時的変化についての検討は動物を用いた実験例が散見されるものの2-4,7,9,10),ヒトにおける報告例はほとんど見られない.今回,IDCによる未破裂動脈瘤塞栓術後4週間での剖検例を経験し,走査電子顕微鏡による所見を得たので報告する.
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