icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻11号

1997年11月発行

文献概要

症例

脳室ドレナージ術9年後に瘻孔を生じ緊張性気脳症となった1例

著者: 朴永銖12 下村隆英1 奥村嘉也1

所属機関: 1清恵会病院脳神経外科 2奈良県立五條病院脳神経外科

ページ範囲:P.1043 - P.1047

文献購入ページに移動
I.はじめに
 頭蓋内に多量のairが貯留し,圧迫症状を来たす緊張性気脳症は座位手術後7,10),髄液漏に対するシャント術後,前頭洞閉鎖不良の状態で行ったシャント術後や慢性硬膜下血腫に対する穿頭術後2,3)に生じ,しかも術後24時間以内に起こってくるとされている.
 今回われわれは9年前に施行した穿頭部に瘻孔を生じ,緊張性気脳症を来たした稀な1症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?