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研究
Magnetic resonance angiographyとthree-dimensional computed tomographic angiographyを用いた未破裂脳動脈瘤の診断
著者: 奥山徹1 齋藤孝次1 平野亮1 高橋明1 橋本祐治1 稲垣徹1
所属機関: 1釧路脳神経外科
ページ範囲:P.1073 - P.1079
文献購入ページに移動脳ドックや外来診療において未破裂脳動脈瘤の診断をより確実に行うために,magnetic resonance angiogra—phy(以下MRAと略)とthree-dimensional computed tomographic angiography(以下3D CTAと略)の撮像方法や解析方法を改良工夫し,臨床に応用してきた6,7).われわれは未破裂動脈瘤の診断に1992年2月からMRAを,1995年4月からは3D CTAを併用して,最近ではdigital subtraction angiography(以下DSAと略)とほぼ同様の診断が行われるようになった.この結果より未破裂動脈瘤の診断はMRAと3D CTAで可能で,手術も十分行うことができると考えており,1995年よりこれらの検査のみで手術を行っている症例も飛躍的に増えている.
そこで今回は,MRA,3D CTA,DSAの検査の診断能力を検討するために,未破裂動脈瘤におけるそれぞれの診断率について比較検討したので報告する.
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