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内包における錐体路の局在について:視床出血のCT分類と神経症状
著者: 辻篤司1 徳力康彦1 武部吉博1 細谷和生1 井手久史1 中久木卓也1 半田讓二2
所属機関: 1福井赤十字病院脳神経外科 2滋賀医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1091 - P.1095
文献購入ページに移動高血圧性脳内出血の中で視床出血は,その局在と進展方向および血腫量によって神経症状が大きく異なり,神経解剖学的にも非常に興味深い疾患である.内包後脚を走行する錐体路の局在については,Foersterの図示以来,内包後脚の大部分を占める説明図が用いられてきたが,近年その局在は内包後脚の後半部に限局しており,更に吻側から尾側にかけて前方から後方に偏位するとの見方が強まってきた6).その一方で,視床出血の進展形式と神経症状の解析から,数多くの臨床分類が報告されてきた.
今回,視床出血の局在と運動麻痺を対比させることで,錐体路の解剖学的局在について症候学的に検討を加えたので報告する.
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