Neurological Surgery 脳神経外科25巻12号

1997年12月発行

症例

外傷性基底核部出血の1例:超音波誘導穿頭血腫ドレナージ術による治療例

著者： 柳川洋一¹ 清住哲郎¹ 寺井親則¹ 阪本敏久¹ 岡田芳明¹

所属機関： ¹防衛医科大学校救急部

ページ範囲：P.1105 - P.1108

I．はじめに
　外傷性基底核部出血は，CT scan導入により報告例も増加しており，孤立性のもの^7,16,20）と他の部位の出血巣を随伴するものとがあり^4,9,10,16），臨床的には異なった像を呈する．本稿では外傷性基底核部出血に対し，穿頭用超音波プローベを用い，超音波ガイド下血腫吸引術を施行し，良好な経過をたどった症例を経験したので報告する．