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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻12号

1997年12月発行

文献概要

症例

比較的長期間軽微な症状で経過した肺癌の脳転移,癌性髄膜炎の1例

著者: 北原正和1 関薫1 金森政之1

所属機関: 1石巻赤十字病院脳神経外科

ページ範囲:P.1131 - P.1135

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I.はじめに
 悪性腫瘍の中枢神経系への転移の中でも,癌性髄膜炎は治療困難で予後不良である.今回報告する症例は肺癌からの脳転移および癌性髄膜炎であるが,脳転移巣の摘出,脳室腹腔シャント術後,癌性髄膜炎に対する放射線化学療法などを行わなかったにもかかわらず,1年以上の期間有為な日常社会生活を送り得たものである.癌性髄膜炎の経過としてはまれなものと考えられたので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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