文献詳細
文献概要
報告記
ヴェトナムでの脳神経外科分野短期技術協力—Part.2第1回脳神経外科セミナーの開催
著者: 原徹男1 羽井佐利彦1 近藤達也1 秋山稔2 朝日茂樹2
所属機関: 1国立国際医療センター脳神経外科 2国立国際医療センター国際医療協力局
ページ範囲:P.1147 - P.1149
文献購入ページに移動実際の手術場でのヴェトナム人脳神経外科医の様子は,Part 1に述べられているように(macroではあるが)“極めて器用”の一言につきる.症例数もあり,毎日のように手術しているわけで,器械出しのナースを含め,実によく訓練されている.ただ,現在の彼らには,手術時問の短い術者が,腕の良い外科医という認識があり,このままでは,じっくりと腰を落ちつけて丁寧な手術をめざすというmicrosurgeryの目的とは大きくかけ離れてしまう.当施設にも留学経験のあるNho先生と,髄芽腫や蝶形骨縁の髄膜腫などの手術をする機会に恵まれたが,やはり,その点がなかなか理解してもらえず,この地にmicrosurgeryが根付くのには,もう少し時間が必要であろうと痛感した.
掲載誌情報