Neurological Surgery 脳神経外科25巻2号

1997年02月発行

解剖を中心とした脳神経手術手技

脊髄動静脈奇形の手術

著者： 宮本享¹ 永田泉¹ 菊池晴彦¹

所属機関： ¹京都大学脳神経外科

ページ範囲：P.109 - P.115

I．はじめに
　脊髄動静脈奇形は選択的脊髄動脈造影の発達に伴い本疾患に対する塞栓術が開発され治療を行う機会が増加したが^{2-5,20,21,29）}，superselective catheterizationの開発の結果，本疾患のいくつかのタイプが最も根治的な治療が困難な病変であることが判明してきた^20）．本稿では現時点での脊髄動静脈奇形の手術的治療について述べる．