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症例
壁内出血により発生した中大脳動脈分枝—血栓化紡錘状巨大動脈瘤の1例
著者: 藤村幹14 関博文1 菅原孝行1 佐熊勉2 太田原康成2 原田範夫3
所属機関: 1岩手県立中央病院脳神経外科 2岩手県立中央病院病理科 3はらた脳神経外科 4東北大学脳神経外科
ページ範囲:P.151 - P.155
文献購入ページに移動巨大動脈瘤の症状発現機序としては,頭蓋内占拠性症状,破裂によるくも膜下出血,そして血栓によると思われる虚血症状があげられるが,稀なものとして壁内出血や瘤内の完全な血栓化による動脈瘤の急激な増大が報告されている13).
今回われわれは,CTおよびMRI所見より動脈壁内出血にて発症したと考えられた直径2.5cmの中大脳動脈瘤を経験した.手術所見より本症例は中大脳動脈の分枝に形成された紡錘状動脈瘤であった.
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