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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻2号

1997年02月発行

文献概要

症例

特発性血小板減少性紫斑病に合併した慢性硬膜下血腫の1例

著者: 宮本理司1 佐々木浩治1 大島勉1 松本圭蔵2 伊藤淳子3

所属機関: 1阿南共栄病院脳神経外科 2徳島大学医学部付属病院脳神経外科 3阿南共栄病院内科

ページ範囲:P.157 - P.161

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I.はじめに
 われわれは特発性血小板減少性紫斑病(idiopathicthrombocytopenic purpura,以下ITPと略す)に合併した慢性硬膜下血腫を経験した.血液凝固異常を有する患者には脳内出血やくも膜下出血を合併しやすいことが報告されているが1,3,5,15),ITP患者に慢性硬膜下血腫を合併したという報告は少なく,文献上検索し得た範囲では,わずかに6例の報告2-4,7-9,13)があるのみであり,稀な症例と考えられるので報告するとともにその治療法についても若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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