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研究
Propofol静脈麻酔による機能的脳神経外科手術の術中モニタリング
著者: 福多真史13 亀山茂樹1 野口良子2 田中隆一3
所属機関: 1国立療養所西新潟中央病院脳神経外科 2国立療養所西新潟中央病院麻酔科 3新潟大学脳研究所脳神経外科
ページ範囲:P.231 - P.237
文献購入ページに移動てんかん外科,微小血管減圧術,定位脳手術などの機能的脳神経外科手術に際しては,術中の皮質脳波,誘発電位などの電気生理学的モニタリングがその成功に重要な役割を果たしている.しかし,従来の吸入麻酔薬による全身麻酔下では術中モニタリングに多大な影響と様々な制限が加えられる.
最近の新しい静脈麻酔薬の出現により,欧米ではtot—al intravenous anesthesia(TIVA)という言葉が麻酔科領域で注目されつつある.その静脈麻酔薬の1つであるpropofolが1995年11月に本邦でも発売された.Prop—ofolは作用時間が極めて短く,反復投与でも体内蓄積が少ないことから,比較的手術時間が長い脳神経外科手術でも多く用いられ,術後の覚醒が良好であったと言う13,22,23,29).
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