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症例
閃輝暗点発作にて発症しgyrectomyにて術中に発作波の消失を確認しえたlocalized gliomaの1例
著者: 丸屋淳1 嘉山孝正1 朽木秀雄1 安藤肇史1
所属機関: 1山形大学脳神経外科
ページ範囲:P.265 - P.269
文献購入ページに移動閃輝暗点発作は古典的片頭痛の前駆症状としてよく知られ,片頭痛患者の約27-28%に認められると言われている19).しかし,稀に閃輝暗点発作が後頭葉の器質的病変によるてんかん発作として出現することがある3,9,17,18,20,21).今回われわれは閃輝暗点発作を初発症状とした後頭葉のlocalized gliomaの1例を経験し,術中皮質脳波で発作波を記録し得たので本例の臨床像,術中および術後所見を報告し,併せて症状と病変の関係および器質病変が原因であるてんかんの治療法に関して考察する.
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