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症例
動脈瘤頸部での術中破裂:その原因と対策
著者: 安井敏裕1 坂本博昭1 岸廣成1 小宮山雅樹1 岩井謙育1 山中一浩1 西川節1 中島英樹1
所属機関: 1大阪市立総合医療センター脳神経外科
ページ範囲:P.271 - P.276
文献購入ページに移動脳動脈瘤の手術中に破裂が生じると,術者の技量や判断力が適切でない場合には手術結果が悪化したりしばしば死に至ることもある.しかし,手術用顕微鏡下に,破裂部位に力が加わらない操作を基本とし,tentative clippingやtemporary clippingを適宜用いることにより17),術中破裂を経験することは非常に少ない.特に動脈瘤頸部での破裂は稀である.これら動脈瘤手術の基本的操作を十分に守ったにもかかわらず術中に動脈瘤頸部での破裂を来たした症例を報告し,その原因と対策について報告する.
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