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症例
脳膿瘍後早期に発症した脊髄空洞症の1例
著者: 松本博之1 増尾修1 桑田俊和1 森脇宏1 尾崎文教2 中井國雄2 板倉徹2
所属機関: 1国保日高総合病院脳神経外科 2和歌山県立医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.277 - P.282
文献購入ページに移動種々の炎症性疾患を原因とした脳底部くも膜炎を誘因として,脊髄空洞症が発生することはよく知られているが,日常実際に経験することは少なく,また報告されているものの多くは数年以上という長期を経て発症している4,8,11,14).今回われわれは脳膿瘍の発生から数カ月で脊髄空洞症を呈した症例を経験したので,その発生機序,治療法について若干の文献的考察を加えて報告する.
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