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症例
星細胞腫を合併したvon Recklinghausen病の家族例
著者: 伊藤陽子1 沖修一1 三上貴司1 小笠原英敬1 川本行彦1 佐藤斉1 山口智1 林雄三2 信藤肇2
所属機関: 1広島市立安佐市民病院脳神経外科 2広島市立安佐市民病院病理部
ページ範囲:P.283 - P.288
文献購入ページに移動von Recklinghausen病(neurofibromatosis type 1:NF−1)は遺伝子上の17q11.2の突然変異で,2500—4000人に1人の割合で発生し10),遺伝形式は常染色体優性遺伝とされている.本症に合併する脳腫瘍としては視神経膠腫が有名である14).視神経膠腫以外の脳腫瘍の合併は稀であり,これらは小脳及び脳幹部に生じることが多く,テント上に発生した症例は少ない2,4,9,11,15,18).今回われわれはNF−1患者で大脳半球に星細胞腫を合併した家族例を経験したので報告する.
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