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研究
急性硬膜下血腫非手術例の自然経過:CTによる急性・亜急性期の血腫の経時的変化の検討
著者: 泉原昭文12 織田哲至1 鶴谷徹1 梶原浩司1
所属機関: 1周東総合病院脳神経外科 2山口大学脳神経外科
ページ範囲:P.307 - P.314
文献購入ページに移動急性硬膜下血腫の自然経過に関する報告は,従来,慢性硬膜下血腫の発生に関連したものが多いが18,19,21),急性期に急速自然消失したり2-5,9,13-15,17),亜急性期にmass effectが増大して手術を要した症例の報告1,6-8,10-12)が最近散見される.しかしながら,急性硬膜下血腫を保存的に観察した際の急性・亜急性期の血腫の経時的変化に関してのまとまった報告はきわめて少ない10).
今回,われわれは保存的に加療した外傷に起因する急性硬膜下血腫で,少なくとも2回以上のCTを施行し得た症例を対象として急性・亜急性期の血腫の経時的変化について検討したので報告する.
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