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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻5号

1997年05月発行

文献概要

症例

海綿静脈洞進展をきたした蝶形骨洞原発真菌性肉芽腫の1例

著者: 山本博道1 遠藤俊郎1 池田修二1 赤井卓也1 栗本昌紀1 高久晃1

所属機関: 1富山医科薬科大学脳神経外科

ページ範囲:P.433 - P.436

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I.はじめに
 副鼻腔真菌症は,ときに頭蓋内に直接浸潤をきたし重篤な結果をもたらす.治療法としては,脳内浸潤のないものでは,中枢神経症状を出しても経鼻的蝶形骨洞開放術が侵襲が少なく最も良いとされている2-6).しかし,いったん脳内浸潤をきたすと,手術法に関わらずその予後はきわめて不良なことも知られている1,7,9).今回われわれは,蝶形骨洞原発のアスペルギルス症が頭蓋底部に直接浸潤し,手術を施行した1例を経験した.治療法の問題点を中心に若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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