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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科25巻5号

1997年05月発行

文献概要

症例

脳膿瘍破裂により脳幹部梗塞を来たした1例

著者: 昆博之1 隈部俊宏1 冨永悌二1 溝井和夫1

所属機関: 1東北大学脳神経外科

ページ範囲:P.455 - P.459

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I.はじめに
 脳膿瘍と出血の合併には,脳内出血に続発した脳膿瘍と脳膿瘍からの出血の2つの機序が存在するが,いずれも非常に稀である1-4,6,7,10-14,16,17,19)
 脳膿瘍の死亡原因として,膿瘍そのものによる脳組織の圧排や頭蓋内圧亢進による脳ヘルニアが主なものとして挙げられるが,頻度は少ないものの膿瘍破裂による髄膜炎,脳室上衣炎,急性水頭症が指摘されている20).膿瘍内容物自体による急性毒性,脳血管攣縮による脳梗塞の可能性も指摘されている9)が,詳細な報告は見られない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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